地下鉄に、ペニスを模ったシートが設置されています。
しかも、結構立派なペニスです。
優先座席が設置されたのでしたら、納得はいきますが・・・
座席にペニスがあるのでほぼ座れない状態で、椅子としての役目は果たされていません。
いったい何のジョークなのでしょうか。そして、どこの地下鉄に設置されているのでしょうか。
目次
地下鉄の座席にペニス
まずそのペニスの座席をご覧下さい。
このペニスのある座席が出没したのは、実は日本ではありません。
ペニスシートが設置されたのは、メキシコシティ。
当然ですが、決してオナニーするために設置された座席ではありません。
このペニスシートは『性的暴力や性的嫌がらせ』する男性に当てたメッセージのために設置されています。
ペニスシートの紹介動画では『メキシコシティでは10人のうち9人の女性が、何らかの性的暴力を受けている』という言葉が掲載され、大きな論争を巻き起こしています。
この広告名は【#NoEsDeHombres】と言われており、座席の下にはメッセージが。
この広告を宣伝するビデオは、YouTubeの視聴はすごい数にのぼっています。
この広告の創始者は「女性の安全に関する取り組みは、女性が何をすべきかどうかに焦点を当てることが非常に多いため、男性を対象とした広告を発案した。」と語っています。
言えば「痴漢に遭ったら、声を出して助けを呼ぼう。」という呼びかけですね。元を絶たなければ、いくら呼び掛けても効果は薄いと考えたのでしょうか。
にしても、ペニス付きの座席を設置するとは、大変斬新なアイデアです。
ペニスシートに対する論争
このペニスシートには、賛否両論が飛び交っています。
- 面白おかしくして、笑いを取っているだけだ。
- バカバカしい。
- 広告賞を受賞するために作っただけだろう。
これを見て管理人紗江は、東急電鉄の「わたしの東急線通学日記」のマナー広告を思い出しました。
「都会の女はみんなキレイだ。でも時々、みっともないんだ。」「ヒールが似合う人がいた。美しく座る人だった。」という広告に対し、女性から多くの批判があり炎上しました。
- 女性蔑視である
- 足を開いている横のオトコにみっともないって注意しろ
ストレートではなく心へ訴えかける意味
ヒールを履き足を綺麗に揃えて座っている女性の両サイドには、足を組んでいる男性・足を大股開きしている男性が映し出されていました。
これは女性に焦点を当てただけであって、両サイドの男性を見てどう感じるか、という逆の発想の広告であると紗江は受け取りました。もちろん女性へ対する訴えでもありますが、ただ女性蔑視し注意を呼び掛けているわけではないと言えます。
もし、この広告の焦点を両サイドの男性に当て「男だからと言って、足を広げて座るのはみっともない。」と謳ったのなら、果たして女性は自分のことに気がついたでしょうか?
おそらく「女性蔑視だ!」と批判していた方は気がつかないでしょう。そうだそうだ!と自分のことは棚に上げて、広告を称賛したと考えられますね。
日頃足を揃えていなかったことが、図星だったのかも知れません。そうでなければ腹は立たないでしょうから。
メキシコのペニスシートは、全く別次元の問題ではありますが、女性に注意を促していても犯罪を犯す男性が気づくはずがありません。
犯罪を犯す男性は、もしかするとこう考えているかも知れません。
- 「そんな露出した服装をしているから、欲情するんだ。」
- 「男だけが悪いわけではない。」
こういったおかしな言い訳をする、性犯罪者がいますね。
性犯罪を犯す人間は理性が働かず抑制できないのですから、どうにかしているのは当然ですが、自分自身はまともだと考え主張するかも知れません。
自分ではなく、人のせいにしたり人のことばかりを言う感覚・・・どうでしょう?
「私(女)に足を閉じろという前に、横の男に注意すべき。」少し共通点があります。
メキシコについて詳しくはわかりませんが、ペニスシートを設置したことで、地下鉄での犯罪は減少しているのではないでしょうか。
ちなみに、はっきりどこかまでは覚えていませんが、不審者出現のメールのお知らせを開始してから不審者が減少傾向になっていると聞きました。
ペニスシートの設置が広告賞を獲得するためであっても、プラスに働くものと感じます。
ただ少し気になったのは、そこに座ることができるお年寄りが一人座れなくなるなということです・・・。メキシコに、席を譲ろうという観念はあるのでしょうか。