「早くシャワー浴びて。時間ないし、私もすぐに浴びたいから」
泊まって帰らない?って言ったのに?
行きつけのカラオケバーで出会った彼女は、僕より1歳上の看護師。
すぐに連絡先を交換し、1ヶ月後から付き合い始めました。
「私がいいって言うまで我慢して。ずっと一緒にいたいから、簡単には嫌なの」付き合い始めてすぐにそう言われ、そこまで思われているのかと感動しました。
半年後の事です。
「明日2人とも休みだから、泊まって帰らない?」遂にその日がやって来たのです。彼女が僕に全てを許してくれ、認めてくれる日が。
食事をした後ホテルに行き、結ばれました。幸せに浸り、ベッドに横になっていた僕。
「さ、早くシャワー浴びて。時間ないし、私も早く浴びたいから」余韻に浸る間も無く言われました。
「え? 泊まって帰るんじゃないの? 時間あるんじゃないの?」
「時間がないんだから!!」
急かされる様にホテルを出ました。
「今日はありがとう。じゃあね」そう言って、タクシーに乗り込んだ彼女。
半年の間、彼女を信じ我慢して付き合ってきた僕。結局は性欲を満たすだけの道具で、終わったらポイ捨てか…
彼女がそんな考えを持っていた風には見えなかっただけに、とても残念でなりませんでした。同時にそれが分からなかった自分が悔しく、自然に涙が出てきました。
その後は連絡もなく、会ってもいません。カラオケバーにも姿を見せなくなりました。
虚しいだけの半年間でしたが、今思えばいい勉強をさせてもらえたと思っています。
女性を見る目が少し鍛えられたので、そういう意味では彼女に感謝しています。
まるでやり捨て?と感じた彼。男側女側、さまざまな思いがあるでしょう。
しかしセックスしてからの態度の豹変。身体の相性が悪すぎたのかも…可能性は無きにしも非ずです。