何でも褒めすぎる男に興ざめ

何でも褒めすぎる男

何でも褒めすぎる男に興ざめ

大学3年の時に付き合っていた彼氏の話です。

彼は同じサークルの仲間で、夏休みの合宿の時につきあって欲しいと告白されたのをきっかけに交際を始めました。

私達は趣味も考えも似ていたので、気が楽でしたし、話の話題も尽きなかったので、一緒に居て退屈はしませんでした。

ある日のデート、彼は私を自分の部屋に招き入れてくれました。

処女ではありませんでしたが、緊張と昂りを感じたまま彼の部屋で、取りとめのない話をしながら時間を共に過ごしました。すると、珍しい事に話が途切れてしまいました。

お互い目を合わせたままの沈黙。沈黙を埋めるように、彼はぐっと距離を詰めて私にキスしてきました。

その後、寝室に連れて行かれて、ベッドに押し倒されると、再びくちづけをしました。ついばんだり角度を変えて重ね直したりと、触れ合うだけのキス。

舌が入る前に、彼の唇が離れました。

「厚くて柔らかくていい唇。オレ好き、この唇」

キスで若干興奮しかけていたので、 なんとなくうっとりしていると続けて彼はこう言いました。

「小顔だし、すっごいかわいい。それに○○は目がいいんだよな」

「鼻の形もすごくいいし」

褒められて悪い気分ではなかったので「ありがとう」と言いました。それだけなら何とも思いませんでしたが、彼の褒めはセックスが進んでからも続きました。

「綺麗でいい肌だね」

「いい声出すね」

「小さいし、感度が高くていい乳首」

「綺麗な色。毛も手入れしてあって、すごいいい」

「すごいいい締め付け」

「こんなにいいって、ひょっとして名器?」

セックスが終わるまで、彼は私の体を褒めたおしました。私の気持ちは、ただただ興ざめでした。

なんでもかんでも「いい」って何?身体だけが「いいモノ」だったら、それでいいの?

それって、私の存在意義ないよね? 別に私が相手じゃなくていいよね?

褒められる程に、私は存在意義を無にされたように感じました。

腹が立った私は、その日を最後に彼との連絡を無条件に断ちました。

褒めればいいと思っている男、そんなのとつきあったかと思うと…見る目がなかったなぁって思います。