【神性喜劇】 日本編

優しく添い寝をするイザナギ

今日のイザナミは少しお疲れです。八つの大きな島を生んで、旅に出てまた還ってきて、さらにもうひとつ島を生みました。九人きょうだいです。いや、ヒルコや淡島も含めると十一人になります。

これだけのことができるのも神様ならではのことです。でも、神様だって疲れてゆっくり休みたい時もあるのです。

イザナミはイザナギの手を腕枕にし、ぐっすりと眠っています。イザナギは空いている方の手でイザナミの美しい髪をそっとなでつけています。

『きれいだなあ。』

イザナギはイザナミの髪や寝顔に見とれています。旅先での思い出がよみがえってきました。濡れた髪が夕日に光ってとても美しかったこと…。

股間がむくむくと大きくなってきます。

『いや、だめだ。今日はイザナミをゆっくり休ませることにするんだ。子どもに添い寝をしてやる親のように、安らぎを与えなければ…。』

イザナギの葛藤も知らず、イザナミは無防備な寝顔をさらしています。

そして、何を夢見ているのか、小さな吐息をひとつもらしました。

「はぁ…。」

イザナギはもうたまらなくなってきました。それでも自制して、おでこに口づけをするだけにしました。

『これぐらいならイザナミの眠りを妨げることはないだろう…。』

イザナギはそう思いましたが、イザナミが寝返りを打ちました。

「ん…。」

イザナギはどきっとしましたが、イザナミが眠りから覚めたわけではありません。イザナミの姿勢はイザナギに背を向けたものになりました。

背中から見るとイザナミの肩がとても華奢に見えます。イザナギは初めての時のことを思い出して、また股間が大きくなってきました。

『うう…、生殺しにされているようだ…。』

イザナミの頭が腕枕からずり落ちそうになったので、腕を上げて引き寄せ、もう一度元の姿勢に戻しました。すると、今度はイザナギの方に寝返りを打ってきました。イザナミの胸板の中にイザナミの身体がすっぽりと入ってきました。

イザナミはまたおでこに口づけをしましたが、もうそれだけでは済まなくなってしまいました。イザナギの唇はイザナミの額から頬へと下がっていき、そして、ついに唇に到着しました。

『まだ、目を覚まさない…。』

イザナミの口は軽く開かれていたので、イザナギは唇から舌を進入させました。

『はぁ、はぁ…。』

それでもまだイザナミは目を覚ましません。

やっぱり添い寝だけじゃ我慢できない

イザナミが反応を示さないので、イザナギは少し落ち着きを取り戻しました。

『もしかして、あんなことやら、こんなことやらをしても目を覚まさないのだろうか。』

イザナギはイザナミの胸をそっと触りました。乳首をいじってみましたが、まだ柔らかいままです。

胸を優しく揉んでみたり、乳首の先を舌でなめてみたりしました。いつもなら、これだけで「あん!」などと言ったりするのですが、まだ静かに寝ています。でも、それを繰り返しているとだんだん乳首が硬くなってきました。

「う…うん…。」

イザナミが切なげな吐息を漏らしました。でも、それだけでした。

『ここは、どうだろう。』

イザナギはホトを触ってみました。いつもなら愛液でぐっしょり濡れているのですが、かすかに湿り気があるだけです。イザナギは静かに指を入れていきましたが、なかなか入っていきません。

「ん〜。」

イザナミが苦しそうにうめきました。

『おっと。』

イザナギは指をホトから抜きました。

ホトの入り口でのオーガズム

そこでこんどは舌を入れてみました。舌ならホトがさほど濡れていなくても、入れることができます。

まずは入り口のあたりを入念になめ回しました。以前、丸い突起を舐めトロッとしたものが溢れて来た時に、舐めたことのある場所でした。

その時そこまで大きな反応ではなかったので、突起以外を舐めても目を覚まさないだろうと思い、丹念に舐め始めました。

するとイザナミの切なそうな吐息と共に、ホトがだんだん濡れてくるのを感じました。

ホトの入り口にねっとりと舌を押し付けたり微妙に震わせながら、イザナミのトロリとした液を味わいます。

するとイザナミは微かな声をあげ、身体を震わせています。

舌を軽く押し付けるとホトの中にするりと入っていきました。そして顔を前後させ、舌を入れたり出したりしてみました。

『まるでいつもしている行為みたいだ。舌でしているだけなのに同じ事をしているみたいに、オレまで気持ちよくなってくる。』

イザナギは不思議な感覚を覚えました。イザナギの息は荒くなり、夢中でホトの入り口に舌を出し入れし続けました。

そして限界まで奥に舌を入れたままぐるぐると舌を回すように動かすと、大きな反応がありました。

「あ…んん…!」

イザナミの身体は弓なりに反り返って、ブルブルと震えイってしまったかのような反応を示したのです。

『イザナミ、眠りながらイったのか?』

ここまで来るともうイザナギも止まりません。

打ち寄せる歓喜の波で目覚めるイザナミ

イザナギは舌を抜くと、自分のモノを入れてみることにしました。さっきから大きく怒張して、早く鞘に収めてくれといわんばかりの様子です。

『激しくしなければいいだろう。』

イザナギはイザナミを横に寝かしたまま、自分も横になりました。そして後ろからイザナミを抱きしめました。

さっきホトを舌でしめらせておいたので、優しく押したり引いたりを繰り返すうちにイザナギのモノは少しずつ入っていきました。

「う…、うん。」

イザナミの身体がついに反応し始めました。しかし、まだ半分以上は夢の中をさまよっています。

「イザナミ、イザナミ…。」

イザナギが耳元でささやきます。

「愛しいイザナミ…。」

イザナギはイザナミを抱きしめたまま、腰を前後させイザナギの奥を刺激します。

ホトの奥へ打ち寄せる快感が激しくなると共に、愛するイザナギの声にイザナミの意識はぎゅっと引き寄せられました。

「あ!」

イザナミは目覚めると同時に自分が歓喜のまっただ中にいることに気がつきました。それでもまだ意識は朦朧としています。

「何、これ? いい…、いいわ! イザナギなの?わたし、どうなってるの? ああ!」

疑問と悦楽の波がかわるがわる押し寄せてきます。

「あ…ん…何を…しているの?ダメ…よ。私おかしく…んっ…なっちゃいそうだわ。」

「イザナミ、さっき眠っているのにイったみたいだったよ。」

「あぁ…私、あなたに…あんっ…な…舐められていたの。こ…れ…は夢なの?わけがわから…ない…わ。あ…あぁ。いいわ。もっと…して。」

二人の息遣いがどんどん激しくなり、イザナミはまだ夢見心地のまま感じ続けました。

早まるイザナギの動きと、内側から込み上げてくるエクスタシー。イザナミは、外側からも内側からもくる快感の渦に飲まれてしまいそうになります。

「あああ!」

そして、イザナギに抱きしめられながら果てました。イザナギもイザナミの高揚を感じながら精を放出することができたので、大満足です。

「ん、もう、何やってるのかしら。」イザナミが少しふくれっ面で言います。しかし頰を赤らめ、照れ笑いをしているようにも見えます。

「こんどはちゃんと起きてる時にしてよ。」

「わかったよ。」

そう言ったイザナギでしたが、心の中ではこんなことを思ってました。

『でも、寝顔のお前もすてきだったんだよ。』

小豆島の誕生と国生みの完成

こうしてまたイザナミはまた新しい島を産みました。

小さいけれど愛らしく穏やかな女の子です。大野手比売(オオノデヒメ)という名をつけました。

島としての名前は小豆島(アズキシマ)といいます。温暖な瀬戸内海に浮かぶ美しい島です。現在は小豆島(ショウドシマ)と呼ばれています。

イザナギとイザナミはそれからも島を生み続けました。

  • 大島(オオシマ)、またの名は大多麻流別(オオタマルワケ)
  • 女島(ヒメシマ)、またの名は天一根(アメヒトツネ)
  • 知訶島(チカノシマ)、またの名は天之忍男(アメノオシオ)
  • 両児島(フタゴノシマ)、またの名は天両屋(アメノフタヤ)

みんな小さな島です。

大八洲と6つの小さな島、あわせて14。これがイザナギとイザナミが生んだ島のすべてでした。

6つの島のうち吉備児島、小豆島、大島、女島は瀬戸内海の島です。知訶島と両児島は九州の西にある五島列島と男女群島です。

これでイザナギとイザナミの任務は完了したのでしょうか。いえ、いえ、今度はまた新たな任務が二人を待ち受けていたのでした。




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