毎年3月の初めの金曜日、驚くべき行動をされる方がいます。
下着姿で街を行き交う人々。夏海辺で水着姿で歩いているわけではありません。男性はもちろん女性も子どもも、下半身丸出しで電車に乗る人・街を歩く人で賑わう日。『ノーパンツデー』という日があります。
『ノーパンツデー』って一体何!?
目次
下半身丸出しの『ノーパンツデー』
『ノーパンツデー』は、『パンツを穿かずに地下鉄に乗ろうよ運動』というイベントです。
2001年に結成されたパフォーマンスグループ『インプルーヴ・エヴリーウェア』が始めたこの運動は、2002年ニューヨークで7人の集まりが、現在では25ヶ国60都市で開催されるまでの広がりを見せています。
男女関わらず、地下鉄の中でズボンやスカートを脱いだり、下半身だけ下着姿で地下鉄に乗り込む人々。驚くべき行動ですね。このように女性がヒップが半分出た状態で歩いていたとすれば、男性にとっては大変な目の保養になるでしょう。
寒い国では上半身はしっかり洋服を着ているのに、下半身だけ丸出しになっているからこそおかしな光景になるのでしょう。暖かい国では上半身もそれなりに薄着なので、あまり違和感はありません。
『ノーパンツデー』の目的は?
『ノーパンツデー』がイベントというのなら、それなりに意図しているものがあるのだろうと予測されます。『ノーパンツデー』の目的は、イベント管理者の一人がこう語っているのだとか。
「普段、ニューヨーカーたちは地下鉄内で新聞を読んだり、スマホの画面に夢中になったりして下ばかり向いています。だからいつもと少し違うことをして、視線を上向きにしてもらおうというのが目的です」
たしかにニューヨークだけではなく、日本でも電車に乗ればほぼスマホを見ている人だらけ。管理人紗江はよく人間観察をするのですが、車両の中でスマホを見ていない人はほんの数人程度しかいません。常にその光景を見て、少し異様だと感じています。している行動がみな同じなので、とても不思議です。
もちろんその中には仕事や勉強であったり、しなければならない連絡をするための方も含まれているでしょうが、意味もなくネットサーフィンやSNSなどを見ていたり、ただの癖でゲームをしている方も多いのではないでしょうか。
好きなことをしている時間なので、リラックスタイムにはなりますが、一度その時間を人間観察に当てて見て下さい。スマホを見るよりもとっても楽しいですよ。とはいえ、当サイトを通勤時間に見て下さっている方もいるかと思うので、その場合はじっくりとサイトを回って下さい。
下半身丸出しの『ノーパンツデー』のような格好をしていれば、通常露出狂いわゆる公然わいせつ罪で捕まりそうな気がしますが、ショートパンツを履いていると考えればOKか?それでも動画を見ると、白いブリーフ姿でもっこりがはっきりわかる男性もいます。これは露出狂にはあたらないのでしょうか。
露出狂と公然わいせつ罪
露出狂は国柄などに左右されますが、大きく分けて二つに分類されます。
- 露出して、相手のリアクションで興奮する
- 露出して、自分を見てもらうことで興奮する
中学時代学校の前で、男性がペニス丸出しでシコシコしていたことがありました。「キャー」という女子生徒のリアクションで興奮していたのか、自分のオナニーを見てもらいたかったのかはわかりませんが、性器を見せると公然わいせつ罪になりますね。
でも露出度が高かったりスケスケの洋服を着ているだけでも露出狂と言えるように、男性のもっこりを見せる『ノーパンツデー』は露出狂にあたらないのか?
2006年ニューヨークシティで、8人が風紀紊乱行為で逮捕され、後に放免されたのだとか。法律的に、何がどうなっているのかわかりませんね。『ノーパンツデー』は、グレーゾーンにあるという感じでしょうか。
ちなみに、今年7月JR静岡駅前で下着姿になった43歳の女性が逮捕されました。女性は「暑かったので服を脱いだ」と供述していたそうです。これが『ノーパンツデー』の日で、下半身だけだったら問題なかったのでしょうか。
下の画像は、東京で『ノーパンツデー』を楽しんでいる男性の画像です。この方は、公然わいせつ罪にあたらないのでしょうか。本当に境界線がわかりません。
「視線を上向きに」という目的があったにしろ、参加している人のうちどれだけの方がその主旨を理解しているのかと考えれば、おそらく1割にも満たないような気がします。
そして創始者のCharlie Toddは、『ノーパンツデー』についてこう語っています。
非日常的なバカバカしさを共有することで、お金をかけずに集団でユーモアが得られる効果的な遊びである
遊ぶのが楽しいというだけでいい。意味がなく意味の必要もない。理由もいらない。遊び方には良いも悪いもない。
『ノーパンツデー』の動画はこちらです。