【オナニー用官能小説】『ポルチオを攻めて』濃厚で甘美なセックスを求めて

『ポルチオを攻めて』濃厚で甘美なセックスを求めて

忘れられない快楽

子宮の入り口を強く突き上げられた時の、失神しそうな快楽をもう1度感じたい。

それが欲情の起爆剤となり、私は恋人の黎とは違う男に電話をかけた。

「夜坂?」

コール音が切れると、待ち望んでた蘇芳くんの声が聞こえた。その瞬間、湯船に浸かったように、秘処が緩かに熱を持ち始めた。

「どうかした?」

"セックスしたい"

質問に答えるのが恥ずかしくて、唇をぎゅっと噤んで話し口で固まった。

「…夜坂が言わないなら、僕が言ってあげる」

少し笑い混じりに言うと、更に言葉を紡ぎ出した。

「永莉とセックスしたい」

反応を面白がる声とは一転、次は色気や熱い呼気を含んだ声で言ってきた。

ジワリとまた秘処が熱を孕む。

「…30分位で行くから」

"蘇芳くんが私の所に来てくれる"

そう解ると、気持ちが高鳴って心臓の鼓動が速くなった。

「だから、これから僕が頼む事を聞いて」

「…うん」

私は何も聞かずに返事をした。

「じゃあ、電話はこのまま切らないで、裸になってよ」

電話越しの前戯

「…解った」

彼の頼みに抵抗も持たず、黒の艶やかなネグリジェを脱ぎ捨てる。

ベビードールのようなそれを脱ぎ捨てれば、同じ色のパンティーだけの姿になる。次に、それの細い両端に手をかけ、両足から抜くとあっという間に一糸纏わぬ姿になった。

「…脱いだ」

衣類を下に置き、ベッド上に置いたままのスピーカー設定の電話に伝える。

「だったら次は、ベッドに横になって。どうやって横になるかは、君に任せるよ」

裸になった私は、電話の近くに横向きになって寝転がった。

「じゃあ次は…胸を触ろうか。好きだろう? 胸触られるの」

私は剥き出しにした胸を、包み込むように掌で覆った。

「強めの力で揉みながら、両方とも円を描くみたいに動かして」

乳房に置いた掌と指先に強めの力を込め、動かしながら揉み始めた。

すると、既に熱を持っていた秘処は更にそれが増し、体が汗をかいたように火照り始めた。もじもじと膝小僧を擦り合わせるが、それで生じる摩擦により、逆に蕩けるような熱さを生み出す。

「乳首も触るんだよ。摘まんで捏ね回すと、永莉は悦がるよね」

両方の乳首を中指と親指で同時に摘まんで、左右にクリクリと捏ね回した。

「はぁっ」

柔肉を弄ぶより神経に触れるような直接的な刺激に、 私は声にならない声を話し口に漏らした。

乳輪の中に沈んでいた乳頭が、硬さを帯びて頭を出すと、ゾクゾクと寒気とは違う、電流のような震えが背筋を駆け抜ける。

「当たりだろう?」

さっき話し口に向かって漏らした声は聞こえたようで、彼は確信めいたように聞く。

「うん、」

その問いに言い訳をする事もなく、そんな返事をした。

「…蘇芳、くん」

つんと芯を持った乳頭への刺激は、脳にも行き渡り、理性を徐々に溶かしては正常な思考を奪おうとする。

理性を繋ぎ止めるように、私は彼の名前を口にした。

「咲哉。今はそう呼んで」

思考が正常に回らなくなっているせいか、いつもと同じ声色の彼の声が、今度は甘えておねだりするように聞こえた。

「…咲哉」

頭を出した本能は言う事を聞いてくれなかった。

薄れる恋人の存在

黎を差し置いて私は蘇芳くんに近付いた。

あの時与えられた死にそうな程の快楽を、彼の全てを欲して。

「あそこは? どうなってるの?」

「あそこ…」

「そう…僕を受け入れてくれた、永莉のイヤらしい場所」

蘇芳くんが示すその場所に、私は手を伸ばして指先を突き立てた。

すると、蜂蜜水のような、さらっともねっとりともしている液体が、私の爪先に絡み付いた。

「…熱くて、すごい、ぬるぬるしてる」

言い終わると、味わった事のない羞恥心で体温が急激に上昇して、顔面が火照った。

「だったら、2本位指を挿れても大丈夫だね」

隣で見ているように言われ、突き立てていただけの爪先を中に埋め込んだ。

徐々に彼を受け入れる準備を始めているそこは、湿りを帯びているだけでなく、小さな異物を受け入れるだけは弛緩していた。

「そのまま奥まで挿れて、永莉は奥の方が感じるから」

言われるがまま、先までしか挿れてなかった指をゆっくり奥へ侵入させていく。

結合部周りの肉と比べ物にならない位に、蘇芳くんの硬い昂りとぴったり重なる部分の肉は熱くぬかるんでいた。

「1番奥の、下の方を指先の腹で撫でるみたいに擦って」

爪先を下に向けてから、緩かなカーブを描く部分を小さい範囲を優しく擦る。そこは分泌液の膜で、固まりかけのゼリーみたいにコーティングされているが、僅かながらも凹凸を感じ取る事ができた。

「んっ…ふっ、」

その部分に当たっただけで、指先が当たっている周辺や入り口がキュッと私の指を締め付けて、奥の方から競り上がる逃れられない感覚に、体を身じろがせた。

「好きだろう? そこ」

「…う、んっ」

聞き口越しでの静かな問いに応えながらも、私は律動的に指先を動かし続けた。

彼に触られていると錯覚するだけで、内壁を保護する液体がまた分泌される。

「気持ち悦いなら、もっと広い部分を強く、ゆっくり刺激して。細かい部分は永莉に任せる」

頭で彼の言葉を咀嚼するより先に、意思を持ったみたいに私の手が動く。それすらも、既に蘇芳くんの手中にあるらしい。

ピストンを大きくし、力加減も痛みを感じる寸前まで強くして、今以上に快楽を感じられる場所を模索した。

指先が動く度、グチュグチュと潤滑油の役割を担う液体が混ざる音が聞こえる。

「あうっ、…んっ、」

「早く直接聞きたい、そのエッチな声」

貴方を受け入れる準備はできている。

それを蘇芳くんに伝えたくて、電話の上に股がって指を埋め込んでいる部分を近付けた。速く指を抽送したり、中で大きく動かして水音をわざと大きく立てる。

「あぁっ、私も、待ちきれない、咲哉が欲しい…んんっ、」

「じゃあ、目を閉じて」

考えるより先に私は瞼を下ろして視界を閉ざした。

「僕の声と、快楽に集中して」

聴覚を研ぎ澄ませて、蘇芳くんの声にだけ集中する。

秘処に飲み込ませた指は動かしたまま。

秘処の筋肉が解れきって涎を垂らすまで柔らかくなった今は痙攣すらも、新たに蕩けるような感覚を生み出した。

「咲哉っ…もうっ、」

「ダメだよ」

何を言いたいか解っているらしい彼は、柔らかい声で私の言葉を制止した。

『「イくなら、僕の目の前でイって」』

満悦と後悔のセックス

何でこんなにリアルな声が聞こえてくるの?

そう思った瞬間、顔だけ後ろに向かされて何かに呼吸を止められた。開いたままの口に、生暖かく濡れた何かが入り私の舌を絡め取る。

私の隙という隙を埋めるような唾液や粘膜に、力を吸収されて微妙なバランスの体勢が崩れそうになる。すると、それも察知したかのように唇が解放された。

瞼を上げると、さっきまで電話越しでやり取りをしていた蘇芳くんが目の前に居た。

「不用心だね、オートロックもないのに鍵開けたままなんて」

彼はワイヤレスのイヤホンを外して服のポケットに入れながら、声と同じ柔和な笑みを浮かべて言った。

「しかも、こんなはしたない格好で」

蘇芳くんはベッドに置いたままの電話を私の下から退けると、そのまま私の背中に半身を重ねてきた。

2枚の布を通して、私のお尻に硬い異物が当たる。欲していた感触に私の気持ちが昂る。

「いいよ、そのまま俯せになって」

ベッドに全身を預けて上の方で衣擦れの音とファスナーの音が聞こえた直後、再び背中に蘇芳くんの体重が乗ってきたと同時に、左右の手も重ねられた。

お尻に硬くて熱を孕んだ勃起物を這わせてから割れ目の下に入り込むと、あっさり私の秘処を探り当てた。

「あぁぁんっ、」

蘇芳くんの先端部が当たっただけなのに、彼が与えようとする悦楽に、電流でも流れたように全身が悦びに激しく震えた。

「これだけ柔らかかったら、もう遠慮要らないね」

彼は止めらずゆっくり腰を動かし、少しずつ私の中に入り込んでくる。

「あっ、あっ、ダメっ…そんな一気に、来たらっ、」

彼の昂りが私の感じる場所にピンポイントで擦れて、指先でシーツをギュッと握ったりして、込み上げる気持ち悦さに悶絶した。

「ここ?」

「やぁぁっん、あっ、あぁっ!」

私の様子を見た蘇芳くんは、また同じ場所を突き上げるように擦ってきた。

「でもね、永莉が本当に感じるのはここなんだ」

そう言うと、彼は私の更に奥まで入り込み、最奥の子宮口に鈴口を宛がった。

「あぁぁぁっ!」

すると、最初に突き上げられた場所とは比べ物にならない気持ち悦さに、悲鳴にも近い喘ぎを溢した。

「嬉しいな、そんなに悦がってくれて」

蘇芳くんは腰を一定の速さで動かして、そのまま最奥を突き上げる。

「あぁっ、あぁっ、あぁっ、」

突き上げに合わせて、短い喘ぎを上げて全身で悦楽を味わう。

蘇芳くんのピンポイント且つ継続的な刺激は、私を悦楽の波から下ろさなかった。

途切れる事なくずっと悦楽を感じる、こんな濃厚なセックスは黎とした記憶がない。彼とのセックスの記憶が薄れていく。

目の前の蘇芳くんに心から身を任せた瞬間、彼の突き上げが急に強さと速さを増した。

「あっ! あぁっ! 激しいっ…咲哉、咲哉…!」

激しくなった刺激に比例して強烈さを増して、意識を手放してしまいそうな快楽に、私は助けを求めるように彼の名前を呼んだ。

「永莉」

そんな私を受け止めるような声とは反対に、無情にも彼は更に突き上げる力を強くした。

「はああぁんっ、はぁっ…また、激しくっ、」

蘇芳くんの腰の動きに速さと力強さが増す。

大きく響くベッドの軋みがそれを示していた。

「ああんっ! ダメっ、そんなにしたらっ、死んじゃうっ…!」

理性も飛ばして考えなしに吐き出す言葉とは裏腹に、快楽を生み出す位置を外さないよう私は、蘇芳くんの動きに合わせて腰をうねらせた。

しかし、蘇芳くんは私を簡単に高みへは行かせてくれなかった。

彼の激しかった動きが急に止まる。

「最後に、記憶に止めてからイってくれ」

動きを止めたまま暫しの間の後、蘇芳くんは言った。

「永莉…中学の時から、ずっと好きだった」

私の思考が戻る前に、彼は余力を全て振り絞るように動きを加速させ、同じ場所を貫くように突いた。

「あぁぁぁんっ…!」

絶頂寸前まで迫っていた私は、最高の力加減と速さで突き上げられると、絶叫のような喘ぎを上げてあっさり高みへ上り詰めた。

意識が薄れて、目の前が真っ暗になる。

「それじゃあ、ちゃんと戸締まりするんだよ」

意識が戻ってセックスを終えた後、身なりを整えた蘇芳くんを玄関で見送る。

「蘇芳くん、」

"私も貴方がずっと好き"

言いたい事はあるのに、黎の顔が頭を過ると言えなかった。

「…何でもない」

「おかしな夜坂。じゃあね」

待っていたが、結局何も言わない私にクスっと笑うと、蘇芳くんはドアを開けて玄関を出た。

黎と付き合うより先に、蘇芳くんと再会していたら…。

そんな事を考えてしまった。

 

 

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