オンナの濡れ事秘話 連載官能小説
第一巻 性感帯の分布図を描く女【Vo.1】
性感帯の分布図を描く女【Vo.1】
性愛の坩堝に浸っていく場所
玉川浄水に沿った羽村堰にサクラ並木がつづいている。
葉桜になったサクラ並木を若い男女が手を繋いで歩きつづける。
堰の草村に転がって若い男女が熱烈に接吻をしている。
羽村堰の一角では、新緑になったブナの林の中に瓦葺2階建て、グリーンの壁に包まれたモダンなハウスが浮かびあがる。
このモダンなハウスこそセックス塾の塾長花柳万子と官能小説作家花柳性之助にとって「性愛の坩堝」といえる性的な香りに満ちた愛狂しいエリアであった。
バギナの洗浄
花柳家の艶やかなタイルで囲われた浴室を覗き込むと、オマンコならぬ万子と性之助が浴槽に浸っていた。
性之助は垂れ下がる万子の巨乳を弄んでいる。
「ああ、いい気持ち!」 万子は顎を突き上げる。
「こうやっていると、わしのペニスも勃起してきたな」
「当然でしょう。あたしの肉体は、最高値の売り物ですから」
万子はケラケラ笑うと浴槽から洗い場にあがる。
「それではペニスとバギナをよく洗浄するか」
性之助も洗い場にあがり、檜造りの浴用椅子に掛けた万子の背後に起った。
スポンジのタワシにたっぷりと石鹸で泡をたてさせ、万子の首筋から脇の下、ぶらさがるその巨乳へと手を延ばし、巨乳をソフトに撫でまわしてゆく、そのタワシの手は万子の下腹部に降りてゆき、黒く豊かな陰毛にも石鹸を塗し、ソフトに擦りつづける。
やがてその手は彼女の下腹部の膣口、尿道へと伸びてゆく。
「ああ。凄く感じてきたわ」 万子は顎を突き出すのだった。
「わしのペニスは、もう棒立ちになってきた」
「あなたのペニス17センチと標準サイズよりも長いからね」
「そうだな。ときおりひとりでペニスを勃起させて、そのサイズを測定しているのだが」
「それにあなたのペニスは、亀頭部とカリ部の段差が大きいので男性の性器としては名器といえます」
「まあな」
「あなたのペニス名器だから、それだけバギナの刺激も強く、あたしオーガズムの絶頂に登攀できて、あたし最高の幸せ!」
万子は天井に向けて両腕を突き上げる。
すると乳首が勃起してきた彼女の巨乳が大きく波のように揺れ動くのだった。
ペニスも綺麗に
「そろそろ選手交替とするか!」性之助は万子を支えて起立させ、自分が浴用椅子に座る。
「それでは、選手交替でペニスも綺麗に洗いましょう」
万子は、スポンジに石鹸を塗しなおし、彼の背後に起って首筋から脇の下、下腹部、陰毛、棒立ちに勃起してきょとん、きょとんと首を振るペニスに触れてみる。するとその瞬間、「ううっ!」と彼は天井を向いて呻くのだった。
彼女の手は、ふさふさと黒く伸びた陰毛を撫でまわし、フグリといわれる陰嚢をソフトに洗ってゆく。
「この陰嚢という袋には、キンタマといわれる睾丸が包まれているのですね」
「まあな。余り強く刺激されると飛び上がってしまうから触りに手加減してくれ」
「ええ。わかっています」
「ソフトにね」
「こんくらいはどう?」
「ああ。ちょうどよい性感だ」
万子の手は両股から下肢へと伸びてゆき、足指の間にまで指を差し込むのだった。
「足指の間にもデリケートな性感が沸いてくるのだね」
「ええ。女にとっても、足指の間は大切な性感帯なのですよ」
万子はハンドシャワーで彼の首筋からペニス・陰嚢・足指にいたるまで綺麗に洗いながしてゆくのだった。
「これで君のバギナもわしのペニスも洗浄されて清潔になった」
「ですから、あたしの舌であなたの陰茎体や陰嚢を舐めても不潔ではなくなります」
「ああ。ベッドに入ったら、わしのペニスを君の紅い舌でぺろぺろ舐めまわして欲しい」
「それでは早速あがって、ベッドに入ることにしよう」
花柳夫妻は浴室からでてゆく。
髪の毛から足裏まで
花柳夫妻はダブルベッドにあがっていた。
原始人のように全裸になった性之助は、ベッドのうえで仰向けになっている。そのうえに全裸で巨乳を垂れ・腰をくねらせながら万子が馬乗りになる。
「そろそろはじめますからね。まず髪の毛から愛撫しますから、あなた目を閉じて!」
「ああ。髪の毛からね」
「そうです。セックスアクションのスペシャリストはまずパートナーの髪の毛から愛撫をはじめるのです」
「ああ。そのテクニックはわしも承知している」
万子は両膝で自分の体重を支え、巨乳をブラツカセながら彼の髪の毛を両手で撫ではじめる。
「ああ。いい気持ちだ。」
彼は両足の力を抜く。
髪の毛の愛撫が終わると、彼女の舌は彼の右耳朶を愛撫しはじめる。彼女の舌は耳穴まで舐めてゆく。
右の耳朶・耳穴の愛撫が終わると、彼女の舌は彼の左耳の愛撫にすすむのだった。耳の愛撫が終わると、今度は両手で彼の首筋を撫でまわしてゆく。
そして、彼女の舌は、彼の脇の下にすすむ。
黒い腋毛が生えた右脇の下の愛撫からはじめる。右脇の下の愛撫がおわると、今度は左脇の下の愛撫に転換する。
紅い舌で強く舐めるたびに、「ううっ」と彼は呻くのだった。
彼女の愛撫は彼の下腹部からペニス・陰嚢・内股・両足・足指の間と丁寧にすすめられてゆく。
とりわけ、大きく17センチにも勃起したペニスを舐められると、「うぅっ!!」と大声でうなる性之助だった。
ペニスの亀頭部は、カウバー腺から分泌された愛液で潤っていた。
「セックス本番に入る前のこういう性感帯の愛撫を“前戯行為”というのだわ」
「それでは、選手交替で、わしが万子のクリトリスなどを愛撫するか」
「はい。そうして頂戴!あたし、今やってきた“前戯行為”の手順をブログに書き込んで公開しましょうか」
「ああ。それもいいね。タイトルは、“性感帯の分布図を描く女”というのがよいかも」
性之助は、万子の髪の毛から愛撫をしはじめた・・・。