オンナの濡れ事秘話 連載官能小説 
第一巻 性感帯の分布図を描く女【Vo.5】


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性感帯の分布図を描く女【Vo.5】

悦楽に貪欲な女


万子は、わけがわからない心地良い快感に目覚めた。

ふと顔を上げると、性之助が万子の膝の裏を舐め回している。

徐々に這い上がってきた湿った舌は、万子の秘部の茂みへと近づいてくる。

「んっ、」

彼の舌が茂みに近付く度、彼女は膝を振るわせる。

性之介は万子の膝上から顔を離して彼女を見ると、寝起きにも関わらず、彼女の頬は既に桜色に染まっていた。

「どうして欲しい?万子」

性之介を快楽に導いた、紅く艶めく唇からどうして欲しいか聞きたくて、彼女が羞恥に染まる顔が見たくて、彼は意地悪く質問した。

性之介は万子に見せ付けるよう、膝関節を片手で持って脚を上げさせると、太股の内側を脚の付け根から膝に向かって、再び舌を這わせた。

「あなた、わかってる、でしょ?」

彼の問いに、桜色だった頬を林檎のように紅くして、万子は涙目になって言う。

「聞かせて欲しい、その唇で」

意地悪だって解っていても、これから与えられるであろう、先程の悦楽を思い出すと、万子に抗う術はなかった。

羞恥より悦楽が勝って観念した彼女は、性之介の顔が埋められている脚の間に向かって腕を伸ばし、宙を舞う足をベッドにつけた。

M字になって目一杯左右に脚を開き、彼からの悦楽を求めて淫らに収縮する女陰を、人指し指と中指でぐっと広げて懇願した。

「お願い、舐めてちょうだい。私の、エッチなここを、」

羞恥に耐えながら、望みを叶えてくれた従順な姿は、性之介の心身に何とも形容し難い興奮を与えた。

早く万子の中に入りたいと言わんばかりに、怒張したままの男根から、半透明の液体がトロリと滴る。

「よく言えたのだよ」

そんな気持ちをぐっと抑え、満足げに返事をした彼は万子の膝裏から、指で広げられた艶めいた女陰に舌先を這わせた。

理性と本能の臨界点


「はあぁん…、」

待ち望んでいた悦楽に、万子は上半身を仰け反らした。

触れたそこは蜜が既にだだ漏れの状態で、彼の舌以上の熱を孕んでいた。

「わしのをしゃぶっただけで、興奮したのか?」

性之介は熱いそこに唇を着けて舌を突き出した。

「やあぁん…、」

「万子」

問いかけの答えを求めるように名前を口にし、舌を尖らせて熱い位の内壁を突つくように舐めた。

「あぁっ…した、興奮した、の…んっ、」

もう羞恥を感じる余裕もないのか、性之介の催促に万子は躊躇せず答えた。

彼女の女陰を刺激する性之介の舌の動きは止まらない。

熱を持った淫路や膨れる淫唇、収縮を繰り返す蜜口、そして淫核。

これらの場所をしっかり唾液を纏わせた舌で触れば、滴る蜜は完全に堰を切ったように溢れ出して、止まる事を知らなかった。

「んんっ、…あっ、」

性之介の舌が万子の女陰に触れる度、彼女は体を振るわせながら快楽に悶える。

もっと万子を乱れさせたい。

彼女の感じている顔が見えないからか、彼の中でそんな欲求が膨れ上がる。

欲求を満たしたい性之介は蜜口ではなく、大きく膨れて熱を持った淫核を舌で弾いた。

「あぁん…!」

それを舌で弾くと、万子はさっきより甲高い喘ぎを上げ、上腿をしならせた。

そんな反応が可愛くて、舌で弾くだけではなく、口に含んで吸ったりと執拗に愛撫する。

「あぁっ!そんなに吸っちゃっ…あうっ!」

紅く膨れている淫核を充分に構いながら、性之介は両方の手を上に伸ばして、万子の豊満でハリのある胸に置いた。

親指と人差し指で左右の胸の突起を、くりくりと捏ね回す。

2本の指に収まる左右の突起は、熟した苺色を帯び、硬さを持っていた。

「やあぁん…あっ、あんっ…あぁ!」

淫核と胸の突起。

この3つを同時に嬲れば万子は、活きのいい魚のように体を振るわせては艶っぽく鳴く。

「んんっ…あぁっ…!」

彼女の心身に深くまで根付いた悦楽は、万子を甘く崩して絶頂まで引き摺り込もうとする。

胸の突起から手を離さないまま、唇を淫核から淫唇に戻した。

「ああぁぁん…また吸って、やあぁぁん…!」

グラス一杯にまで注がれた水を啜るような音を、彼女に聞こえるよう態と大きく立て、性之介は彼女の隘路から溢れる甘い蜜を吸い取った。

万子の絶頂がすぐ目の前なのは、性之介には容易に理解できた。

だが、絶頂がすぐ目の前なのは彼女だけではなかった。

ポルチオから容赦なく波及する快感


まだ2時間ほどしか経過していないのに、2回も白い液体を放射した性之助のペニスは、これまで以上に硬くなり黒光りしていた。

彼の3回目の絶頂もすぐそこまで来ていた。

万子の蜜を存分に味わった性之介は、女陰から唇を離して彼女を見た。

林檎色に染まった頬、飴玉を溶かしたような、涙が浮かぶ蕩けた瞳。

悦楽に身を任せて恍惚とする万子は、性之介を魅了し虜にした。

「あなた、」

「どうした?」

「あなたの、その熱くて硬いので、メチャメチャにして…もう我慢、できないわ、私」

こんな淫語を扇情的な表情で言われてしまえば、性之介の理性は脆い物になり果てた。

「わしに背中を向けてくれないか?」

「いいわよ。こうかしら?」

性之介に背中を向けた万子は、仰向けから俯せの体勢になった。

「そうだ。次は、そのまま膝立ちになってくれないか?」

「わかったわ。こう?」

次なる指示にも従順な彼女は、一度ベッドに手を着いてから体を起こして、膝立ちの姿勢になった。

「ああ、そのまま」

彼女を膝立ちの体勢にした性之介は、自身も同じ姿勢になると、万子の両腕に手を回して羽交い締めの状態にした。

しっとり濡れた滑らかな肌、預けられた体重、それらを同時に味わえるこの体勢は、彼にとって心地好かった。

「次は後ろからなのね」

「ああ、入れるよ」

断りを入れた性之介は、限界まで膨れ上がった男根を、場所を確かめるように彼女のお尻と脚の境目に擦り付けた。

「あぁっ、」

恍惚な声で発せられる万子の鳴き声を聞きながら、彼は怒張を目の前の滑らかな素肌に擦り付けたまま、お尻の中へ進めていく。

すると、性之介の熱はお尻の割れ目に紛れている、女陰を探り当てた。

「んあっ、」

鈴口でも感じられる位、熱く濡れた蜜口に当たると、万子は吐息混じりの喘ぎを漏らした。

溶けそうな程に熱を持つ、隘路の奥の子宮口に向かって、性之介は男根を少しずつ進めていった。

「はあぁ…!」

彼女の隘路は充分に濡れていて且つ、性之介の形を保ったままだった。

その為、万子に痛みを与える事なく、侵入してくる彼の男根を飲み込んでいく。

「ああぁっ!入ってる、入ってるわっ…!」

鈴口、亀頭部と彼の熱が奥へ侵入するほど、拘束されてない綺麗な曲線を描く肢体が、悦楽を与えられた歓喜に仰け反ってしなる。

熱い男根を奥まで挿入していくと、亀頭部に何かがコツンと当たった。

「あっ!当たった、当たってる…!」

その途端、万子の体が悦楽に振るえては、熱を持ってしなった。

どうやら性之介の亀頭に当たったのは、目指していた子宮口らしい。

万子を快楽へ引き摺り込む突破口。

彼女を羽交い締めにしたまま、性之介は腰を動かして子宮口を突いた。

悦楽の海へ


動きこそゆっくりだが1度目の挿入と違い、彼はピストン運動をいきなり6拍子にした。

「やああっ!いきなり、」

「大好きって、言ったではないか、6拍子」

性之介はピストンを止めない。

「あっ、あっ、あっ、…あぁ、」

彼のピストンに合わせて、万子は弾力もハリもある豊かな胸と肢体を揺らしながら艶めいた声で喘ぐ。

前から見たら相当エッチな姿だろうに。

前から見た彼女の姿を想像した彼の怒張は、また質量を増した。

「大っきい、あなたの、…ああっ、ダメよ、そこばかり…」

「何がダメだ、好きだろう?ここ」

性之介は6拍子のピストンを継続し、刺激を与え続ける。

「ああんっ…!」

その度に万子の体には快楽が走り、男根を不規則に締め付ける。

性之介の理性は限界だった。

6拍子は変えないまま、スパートをかけるように彼はピストンの速度を上げた。

「あっ、激しい…!ああんっ…!」

万子は背中を反らし、心身が麻痺する程の悦楽に溺れる。

「気持ち悦いっ、気持ち悦くて、おかしくなるっ!あううっ!」

うわ言のような彼女の喘ぎを聞きいていると、性之介は腕の皮膚を強く摘ままれるのを感じた。

当然、そんな行為をしているのは万子で、彼は彼女のその行為の意味を理解していた。

射精して。

それを汲み取るように、性之介は更に腰を速く動かした。

「ああぁっ、イクっ!イクわっ!…ああぁん、」

「万子っ、わしも、」

「んっ、出してちょうだいっ、あなたの濃厚なミルク、」

万子のその言葉に呼応して彼女の入り口が、性之介が限界まで貯めた精を1滴残らず絞り取るように、彼の怒張を締め付ける。

「あぁっ、」

吸盤のような強いその締め付けに、性之介は低い喘ぎを漏らしてから、我慢していた精を吐き出した。

「はぁぁんっ…!あなたのミルクが、入ってきた…」

性之介の精が流れ込んできたのを感じてから、万子も絶頂を迎えた。

そんな2人の空間に、乱れた息遣いだけが響く。


性感帯の分布図を描く男


性之介は万子を羽交い締めから解放し、男根を彼女の蜜口からゆっくり抜いた。

さっきの怒張は嘘のように力を失い、真っ白のねっとりした液体を男根に張り付けてはシーツに溢した。

「気持ち悦かったわ、あなた、」

乱れた息遣いだけの沈黙を先に破ったのは、万子だった。

「後背位に羽交い締め。やはり性感帯の分布図を仕上げるのは、男の役目なのね。」

そう言っている万子の声は、とても満足そうだった。

「そうとも。世の中はそういうしくみなのだよ。」

また性之介も、とても満足そうに答え微笑んだ。

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