オナニー用官能小説 北村沙織 吉原遊女の秘めたる色情 吉原遊女の秘めたる色情 欲を擽る肌 『年季が明けた日には1つだけ、何でも言う事聞くよ』 「夜明けまで、わっちの情男にするでありんす」 泣き虫だった禿と交わした約束は、15年後に高飛車な高級遊女と果たされる事となった。 自らの手で惜し気もなく曝された肌へ、吸い込まれるように乾いた唇を這わせた。外の空気に当たる時間が少ない...
オナニー用官能小説 北村沙織 奪われた遊女の心 奪われた猶予 燻る劣情 新造出しの頃から十六夜を恋い慕ってきた勝吾。彼女が同じ妓楼の若い衆の悠生と仲睦まじくしている様子を目撃した時、彼の中に込み上げたのは不粋な感情。 脚を広げて下半身を預ける勝吾と、彼の股間に顔を埋める十六夜の肢体。水揚げの祝いに新調した紅と桃色の布団が、彼らの重さを受け止めていた。 柔らかかった肉...
オナニー用官能小説 北村沙織 捨てられない恋情 捨てられない恋情 溜まる欲望 『お前は見た目以外に良いとこないんだから、せめてちゃんと僕の気持ちを騙してくれ』 女王様のような物言いに腹が立たないと言えば語弊はある。 ただ今回は、傍若無人な言葉を投げられた以上に、腹が立って仕方なかった。 「放せ…!」 自分より1周りは小さい加賀美くんの体を、いつも休息を与えるベッドに...
オナニー用官能小説 セックスフレンドバックフェラチオ北村沙織 初めて解ったことVol.1 vol.1 / vol.2 / vol.3 / 初めて解ったこと 貪欲な誘い 「体の関係だけなら良いよ」 真っ赤な顔で好きだと告白してきた秋に、オレはそう応えた。 「…ありがとう」 40人弱しか入らない無人の講義室で、彼女の嬉しそうとも泣きそうとも取れる声は、やけに大きく響いた。それから二人の関係ははじまった… 今日の...
オナニー用官能小説 中イキ北村沙織欲求潮吹き 初めて解ったことvol.2 vol.1 / vol.2 / vol.3 / 初めて解ったこと 無自覚の欲情 秋とはあの日以来、連絡が取れなくなった。 "相手なんてまた見付ければいい" 最初こそ少し驚いたが、そう思って特に何も考えなかった。 「どうしたの?ぼんやり電話眺めて」 電話の画面から声が聞こえた方を見ると、膝上まで真っ白なバスタオルのみを身...
オナニー用官能小説 クンニリングス一人エッチ北村沙織欲求 一線越えた先 一線越えた先 抑え切れない欲情 セックスは相手を傷付ける行為。 大学に入り、付き合った同級生の女の子とセックスして、そんな純愛染みた事を悟った。 傷付けたくないが、もう限界だった。 哀とは小学校の時から付き合いがあり、俗に言う幼馴染みという関係だった。 リビングのローテーブルでノートを書き写す、彼女を眺めた。 肉感的な...
オナニー用官能小説 北村沙織 壁のない先に見たもの 壁のない先に見たもの 焦燥のセックス 「…あれ、ない」 余分な肉がない裸体を晒したまま、おかしいとばかりに呟くのは衣吹の恋人である俊。 彼と同じ姿の衣吹の上で避妊具の箱をひっくり返してみるが、何も落ちて来なかった。 同棲初日のセックスで、衣吹の中に俊が精を出して彼女を怒らせた日以来、補充していたそれ。 シャワーを浴びて...
オナニー用官能小説 北村沙織欲求羨望 慰めになりたい 慰めになりたい ワンナイトラバーズ 「オレに時間くれない?」 太賀の在り来たりで野蛮な誘い文句に、紫音は笑みを浮かべて応えた。 「私も同じ事考えてた」 間接照明も手伝い、彼女のその笑みは妖艶に見えた。 ラブホテルの部屋に入って靴を脱ぐと、太賀は紫音の背中を壁に張り付け、血色の良い肉感的な唇に自分のそれを押し付け、彼女...
オナニー用官能小説 BL北村沙織 友達と恋人vol.2 冷たい官能 ー美雨という恋人が居るにも関わらず、中学の時から恋い焦がれていた蓮夜とセックスした その事実は、この上ない幸福を与えたと同時に、美雨への罪悪感を煌太に与えた。 蓮夜と閨を共にした日以来、煌太は美雨の顔を上手く見られないでいた。 「煌太」 美雨の家のリビングで彼女が戻るのを待っていると、当の本人に名前を呼ばれ...
オナニー用官能小説 北村沙織 友達と恋人vol.3 友達と恋人vol.3 突然の告白 最後に煌太とセックスしてから数ヶ月経ったある日、出張先から帰ってきた美雨は、帰宅せず煌太の家に向かっていた。 いつか貰った合鍵を使い、美雨はそっとドアを開けて中に入った。リビングと玄関は真っ暗だったが、光が漏れている部屋が1つだけあった。 (部屋に居るんだ) 彼女は靴を脱ぎ、壁伝いで室...